今回は企業参加型の山の学校を開催しました。
子ども~大人までの参加になるため、実施内容は幅広い年齢層が楽
しみながら学ぶことができるように工夫しました。
現地に到着して、まずはフィッシングセンターで川での放流釣りを
体験します。
普段スーパーに並んでいる魚からは、なかなか環境だったり生態系
というのを意識することは難しいと思いますが、釣りをすると、
やはりお子さんからも「魚がかわいそう」であったり、命を直に感
じることによる感想を得ることができます。
この体験では、綺麗な水で育った魚を自分たちで釣って、処理して
昼食時に焼き魚にすることで
食育も交えた生態系・山林の保全活動の必要性を知ってもらうこと
を目的としています。魚以外にもおたまじゃくしを見ることができ
たりと、豊かな自然に触れることができました。
釣りを終えたあとは山での体験です。
魚の内臓を処理するチームと山での体験を行うチームと、2班に分
かれて行動します。魚の方は串に刺すのがかなり難しく、大人でも
苦戦するほどでした。
山の中では大径木の伐倒や、小径木の間伐体験を行いました。
やはり大径木の迫力ある伐倒見学は年齢を問わず大人気の様子。
また今回は、子どもたちは木のクライミングに挑戦し、大人は薪割
り体験を行いました。これらもなかなか他でできる体験ではないの
で、参加者の方が皆さん楽しみながら体験してくださいました。
山での体験を終えたあとは、山の中で昼食に。釣った魚を先ほどの
体験で割った薪でじっくりと焼いていきます。身がふかふかな魚は
大人気でした。山で食べるとまた雰囲気も相まってさらに美味しく
感じますね。
猛暑の時期でありながら、山の中は涼しく快適で、たまに吹く風が
とても気持ちよく感じられました。途中、遠くの山でゴロゴロと雷
が鳴りだし、一時的に雨が降ったタイミングもありましたが、それ
も山ならではの珍しい体験として思い出に残ったのではないでしょ
うか。
昼食後はそのまま山の中で木工体験をしました。
大人と子どもが協力して丸太を切り、そこに山で採取した木の実や、
木の端材などを付けて自分だけの木工作品を作り上げました。子ど
もたちはもちろん、大人の参加者の方がみなさん真剣に取り組んで
いらっしゃったのが印象的でした。
完成した作品は各自家に持ち帰り、飾ってもらいました。
山に実際に出向いたからこそ得られる感覚を大切に、一歩一歩森林
保全について、みなさんと共有しながら向き合っていきたいと改め
て感じた一日でした。